わたしがアリスだった日 第3章《浪人のアリス》

といっても、しがない国立理系浪人の女です

ひとりの円

ひとりはさびしい

 

ひとりでいるのが苦しいときにひとりなのはすごくさびしい

 

なんでもいいから私に話しかけて

 

ああ、今、誰も私のことを見ていない

 

地球のだれも、宇宙のだれも

 

私などに意識が向いていないことがわかる!

 

それぞれの、たくさんのベクトルが

 

私の半径1mの円をかすめて直線を描く

 

うまい具合に避ける、領域

 

x^2+y^2>1

 

そういうやつ